代々木公園近く、閑静な住宅街の風景に溶けこむブルガリア大使館。
武蔵野台地の斜面に寄り添う階段状の建物は、あの東京都庁はじめ、 数々の公共建築を手がけた巨匠、丹下健三氏の設計です。 ふんだんに白大理石を使用した優美な階段室や、大使館とレジデンス エリアをゆるやかにつなぐ開放的な中庭と外階段も見ごたえがあります。
その外階段を上がり切ると現れるのが、大使公邸です。こちらは日本の 経済界で活躍した石坂泰三邸として、1937年に建てられました。 設計は、銀座和光や東京国立博物館本館も手がけた渡辺仁氏。 室内外とも、和風と欧風のテイストを絶妙に織り交ぜ財界人に相応しいおもてなし 空間となっています。
今回のイベントでは、2人の著名な建築家の趣異なる2つの建物が味わ えます。地形を巧みに活かし、融合された2つの建築をぜひお愉しみください。
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渋谷区代々木5-36-3
<大使館>
竣工:1974
設計: 丹下健三
<大使公邸>
竣工:1937
設計:渡辺仁 |