大正12年に発生した関東大震災によって、東京市に存在した小学校196校のうち、117校が倒壊・焼失し、復興事業の一環として鉄筋コンクリート製の「復興小学校」が建設されました。現存し、小学校として利用されているのは、都心部ではなんとわずかに6校のみとなりました。東浅草小学校はその中の一校。
貴重な生きた文化財と言えます。
上から見ると「コの字型」になっている全体構成や諸設備の先進性、アール・デコの造形を活かしたデザイン性など、復興小学校らしいポイントに触れながら、見学します。なかでも見所は中央階段です。驚くばかりの堂々たる装いに、復興小学校の深味を感ぜずにはいられないでしょう。
日頃、施設を利用されている先生からも 様々なエピソードや復興建築への想いが聴けるイベントです。
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東京都台東区東浅草2丁目27−19
竣工:1929
設計: 東京市
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