ヨーロッパ中世都市の幻影　－放浪楽師が奏でる街角の音楽－｜イベントレター

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建築×音楽
　-　音楽で建築を元気にする「都市楽師プロジェクト」　-

建築を「よく観ること」、そして「感じる」ことをopen! architectureは、とても大切に考えています。
造作の素晴らしさは実際に観て学んで愉しむ、そして、その空間が持つ豊かな雰囲気を体感することにより、一層建物への愛着が増すのではないでしょうか。
そんなことから、第1回目のイベント以来、音楽をエッセンスに建築を「感じる」イベントを試みています。それが、都市楽師プロジェクトです。

都市楽師は、中世後期、ヨーロッパ各都市に実在していました。
彼らは、時を告げるために塔からラッパを吹いたり、祝事に広場で演奏会をしたり街や建物を舞台に市民のために音を奏でる音楽家たちだったようです。街や建物、そしてそこに住まう人達を元気にするために・・・。
さて、時空を越えて、現代の日本に甦った、都市楽師たち。今年のopen! architectureでは、どんな活躍をしてくれるのでしょうか。

歴代の巨匠建築家たちが集った空間、建築家会館。
宮脇壇が料理をしたキッチンや、前川國男がお酒を飲んでいたバーカウンターなどがそのままに残されていて、随所に名建築家のエピソードが詰まっています。
隣接するJIA館には、会員向けサロン「建築家クラブ」があります。名匠、剣持勇に学び、それを継承・進化させている松本哲夫氏（剣持デザイン研究所所長）の設計です。大きな書棚に囲まれた空間は、突き板張りの天井と大きな開口により、やわらかな印象を受けます。そこに配された椅子やテーブルも彼のデザインによるものです。

今回、都市楽師プロジェクトでは、この建築家が集った空間で少しユニークな試みを行うようです。

時は中世。とある町にやってきた楽師がくりひろげる音楽
演奏会というと、舞台と客席が分かれて音楽をお行儀良く聴くということが多いかと思います。
この演奏会は、都市楽師を囲んで会場を広場のような空間に。
中世の古楽器の音色に包まれると、そこはまるで、ヨーロッパの街の広場に訪れた気分。ついつい、一緒に踊ってしまう人もいるかもしれません。

昨年12月三井アトリウムにて。来場者の方々と愉しく踊っています。

イベント情報

終了いたしました。

ヨーロッパ中世都市の幻影　－放浪楽師が奏でる街角の音楽－

日時	2009年5月21日（木）14:00－演奏会　15:30－演奏会の後には、施設の方からの建物の解説も自由に参加できます。建築家会館建築見学会（引き続き参加ご希望の方）
出演	近藤治夫(バグパイプ、クルムホルン他)+辻康介 (歌、語り、ハーディ・ガーディ)
曲目	「聖母マリアのカンティガ」「カルミナ・ブラーナ」「モンセラートの朱い本」などを予定。
会場	建築家会館ホール（銀座線「外苑前」徒歩10分）