大正10年(1921年)、大隈重信早稲田大学総長の「学生達に日本にいながら西洋文化に触れる場を作りたい」、米宣教師ベニンホフ氏の「学生たちの支えの場を作りたい」という相互の想いから友愛学舎が設立されました。この思想に共鳴した米大手百貨店カーソン・ビリー・スコット社のJ.E.スコット夫人が、亡夫の記念建築物として教会堂の建設費を寄付し、建てられたのがスコットホールです。
ヴォーリズ建築事務所の原案で、今井兼次によって建てられた同ホールは、外観の赤レンガと内部の木の温かみが、奉仕や支え合いの精神を学ぶ場としてふさわしい建物です。
関東大震災、 戦災も免れ、1990年に東京都歴史的建造物に指定され、
一昨年で創立100周年を迎え、創立当初と変わらぬ精神で学生の奉仕活動や国際交流の場として活躍し続けています。原形維持のため、今も尚、構造の補強や外観の補修も多くの方々の寄付や協力で行われています。
支え合いから生まれた建物は、今日も誰かを支えるために都の西北に佇んでいます。
早稲田奉仕園スコットホール
5月27日/6月3日 10:30 開始 |
所要時間:90分/回 |
定員・参加費(実費、資料代):20名/回 ・1,000円/人 |
解説:施設ご担当者ほか |
所在地:東京都新宿区西早稲田2-3-1 |
特記事項:なし |
注意事項:「参加時の注意事項」をご一読ください。 |
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小屋組みの木造トラスが優美な教会堂
大正時代の煉瓦が一部残っている。
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